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米国は一体、日本の何を『歓迎』しているのか?
2015年 8月 28日8:56 / 提供:新華経済

 安倍晋三首相の戦後70年談話に米国が「歓迎する」意向を示したことを受け、中国の国際問題専門家が「米国は何に対して歓迎しているのか」について分析した。27日付で人民日報海外版が伝えた。

 まず、米国が歓迎しているのは日本がこれまで以上に米国の役に立つこと。近年、西側の実力が低下する中、米国は「唯一の超大国」の地位を守っているが、オバマ政権は国内にも様々な問題を抱えており、対外的な「コントロール力」がやや弱い。「アジア太平洋リバランス」戦略も思うように進まず、地域の盟友の助けが必要と考えた。日本は世界3位の経済大国であり、アジア太平洋でも影響力を持っている。

 次に米国が歓迎しているのは日本と協力して、米日同盟をアジア太平洋における「主導的」立場に据えること。米日とも南シナ海争いの当事国ではないが、南シナ海問題に執拗に介入してくる。両国とも共同で巡回活動を展開する意向を示している。米国は「安倍談話」について、「今後、国際平和と繁栄に対する貢献を拡大していくことを保証する」ことを歓迎したのであり、米国は日本が集団的自衛権を解禁し、自衛隊が米国の世界規模の行動に参加しやすくなることを奨励している。

 だが、米日は自己の利益を追求するだけでは他国の尊重や承認は得られないことをはっきりと認識するべきであり、日本は歴史を正視しなければ真の「歓迎」は受けられないと筆者は指摘している。